ビジョナリー・スクール/カンパニーをつくる|「みんなの学校」の理念・組織・実践から学ぶ

2015年に劇場公開され、大阪の公立小学校の日常を描いたドキュメンタリー映画「みんなの学校」は、公開以来今日に至るまで、多くの人に「教育とは何か」、「学校とは何か」、そして、「ふつうとは何か」など、これまでのあたりまえを問い直すきっかけを与え続けています。

「みんなの学校」には、学校・教育現場はもちろん、すべての組織が学ぶべき、多くの「事実」が詰まっています。実際こうした「事実」は、ビジネススクールなどで開講される組織論やリーダーシップ論、ひいては経営・ビジネス戦略論などが扱う理論に対する生の実践事例として、理論や知識をより深く理解するための貴重なケーススタディになりえます。

そこで本講座では、「ビジョナリー・スクール/カンパニーをつくる 「みんなの学校」の理念・組織・実践から学ぶ」と題し、「みんなの学校」の舞台となった大空小学校の初代校長を務めた木村泰子さんと、経営コンサルタントとして豊富な実務経験を活かし、立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科などで、経営戦略論、フォロワーシップ論、ライフストーリー論、サードプレイス論などの講義を担当してきた梅本龍夫さんをナビゲーターとして迎え、講義×グループワーク×対話の繰り返しにより、知識(理解)と納得(身体感覚)と共感(心での受けとめ)を統合する、新たなスクール形式の講座をオンラインで開講します。また、「すべての人が 、生涯にわたって、学び成長できる社会環境を創造する」という理念のもと、講座と連携するデジタルコミュニティを形成し、講座終了後も継続して対話や交流を続けていきます。

講座概要

  • 日程
    10月7日 (水)、21日(水)
    11月4日 (水)、25日(水)
    12月9日 (水)、16日(水)
  • 時間
    各日19:00~21:30
  • 受講形式
    オンライン講座(Zoomを使用)
  • 受講料
    36,000円(税込)※全6回分。単独受講はできません。
    ※欠席回については動画を共有いたします。
  • 主催
    iGRAM(プログラム開発)/ クリックネット(運営事務局)

ナビゲーター紹介

  • 梅本 龍夫氏(うめもと たつお)

    慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任教授/立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科客員教授/iGRAM代表取締役/物語ナビゲーター

    電電公社(現NTT)に入社後、スタンフォード大学ビジネススクール修了(MBA)。ベイン・アンド・カンパニー、シュローダーPTVパートナーズを経て、サザビー(現サザビーリーグ)取締役経営企画室長。スターバックスコーヒージャパン立上げ総責任者。以降は独立し、10年間、コンサルタントとして同社に携わる。専門は物語マトリクス理論、経営戦略、組織開発、人材育成、新規事業開発、ブランディング、サードプレイス論、ライフストーリー論、パーソナリティ論。ライフワークは、21世紀社会を包摂する希望に満ちた新しい物語の協働生成。著書:『日本スターバックス物語』(早川書房)、『数の神話』(コスモスライブラリー)

  • MESSAGE

    大学院で担当したゼミ生だった「ごうさん」こと丸山剛さんから今回の企画を提案されたとき、僕は二つ返事で「やりましょう!」と答えました。なにしろ、あの「やすこさん」こと木村泰子先生がパートナーとなるのです。やすこさんの『みんなの学校』をごうさんに教えてもらったとき、これこそ僕が子ども時代から望んできたほんとうの学校の姿だと気づきました。僕は帰国子女の走りです。違う文化や価値観、外見、属性の人たちが一緒に社会を形成する難しさ、課題を実感してきました。それが大阪の公立小学校で実現されていたという驚きと感動。僕はその根本の理由(WHY)を、自分のこれまでの人生と仕事の実感、そして大学院での研究や教育で培った理論で説明したくなりました。やすこさん、そして大空小学校の実践事例は、社会を変える知恵の宝庫です。それを一緒にいっぱい引き出していきましょう!

  • 木村泰子(きむら やすこ)

    大阪市立大空小学校初代校長

    大阪市出身。武庫川学院女子短期大学(現武庫川女子大学短期大学部)卒業。「みんながつくる みんなの学校」を合言葉に、子ども、保護者、地域住民、教職員一人ひとりがつくる大阪市立大空小学校の初代校長を9年間務めた。「すべての子どもの学習権を保障する学校」として、その取り組みを描いたドキュメンタリー映画「みんなの学校」が話題となった。2015年春に退職し、現在は全国各地での講演活動、教員研修、執筆などで多忙な日々を送る。著書に『「みんなの学校」が教えてくれたこと』(小学館)『不登校ゼロ、モンスターペアレンツゼロの小学校が育てる 21世紀を生きる力』(水王舎)『「ふつうの子」なんて、どこにもいない』(家の光協会)などがある。

  • MESSAGE

    この「ビジョナリー・スクール」を誰よりも楽しみに待ちこがれているのは私でしょう。9年間の「みんなの学校」の子どもや大人たちがつくってきた事実が「龍夫さん」の6回の講座で可視化され、言語化され、納得し、誰もが活用できる新たな学びの場が生まれるのですから。ワクワクを超えてゾクゾクしています。「みんなの学校」の理念は「すべての子どもの学習権を保障する」学校をつくることです。ビジョナリー・スクールの目的は「すべての大人の学習権を保障する」学びの場をつくることです。まさに『みんなの学校』から『みんなの社会』を創発する「自分がつくる 自分のビジョナリー・スクール」です。みなさん、未知の学びの楽しさに出会いましょう。

プログラム紹介

  • 第1回 10月7日 『社会組織とフォロワーシップ』

    • リーダーとフォロワー①
      上司部下のタテ社会でない対等で平等なヨコ社会の関係を学ぶ
    • リーダーとフォロワー②
      サーバントリーダーシップ × 自律衆知型フォロワーシップが社会的創発を生む
  • 第2回 10月21日 『経営戦略と社会実装』

    • 経営の9つの次元
      WHY(理念) HOW(戦略)WHAT(実装)の順番で夢が実現することを学ぶ
    • 学習する組織
      チーム対話×システム思考×ビジョンで学習する組織、学習する社会が生まれ
  • 第3回 11月4日 『多様性社会とパーソナリティ類型』

    • パーソナリティタイプの基本
      3つの行動(外向型、融和型、内向型)と3つの感情(楽観的、合理的、悲観的)
    • タイプと心理的健全度
      違いを受け入れ多様性を前提にすると、創造的で創発的なチームや社会を形成できる
  • 第4回 11月25日 『ライフストーリーと社会的帰属』

    • 人生の再編集
      レコード⇒ストーリー⇒デザイン⇒ワークの繰り返しで「理想の人生」をコミュニティで実現する
    • 人生の通過儀礼
      伝統社会の「円環型の生命観」と現代の「直線的な生命観」を統合する
  • 第5回 12月9日 『社会デザインとしての物語マトリクス理論』

    • 物語の生成プロセス
      科学モード&物語モード、物語マトリクス理論の基本を理解する
    • 現代の神話を創発
      物語(神話)は人類の認知のOSであり、希望の未来を出現させる智慧の道具箱と知る
  • 第6回 12月16日 『サードプレイス論への招待』

    • サードプレイス論の基本
      1945~1985 年と1985~2025年の比較を、1 st、2 nd、3 rdの関係性の編成から考える
    • 居場所をつくる
      社会的創発プラットフォーム(安心できる居場所、関係性をつくれる場、自己実現に向かう場)をつくる

お問合せ・お申込み

主催者からのメッセージ

社会に生きるひとり一人はすべて違う目的を持っています。そのため、本講座は、何か特定の目的に対する答えを提供するものではありません。しかし、「学び」はすべての目的に向かう手段になりえます。「学び」には人と人をつなげる力があります。そのため本講座を通して、改めて学びの楽しさを実感し、そこで得られた学びを自分の現場につなぐのは自分という意識で、オンラインコミュニティのなかで、仲間をつくり、対話を続けながら、自分の組織を振り返る際のものさしを手に入れてもらえたらと考えています。

社会に生きるひとり一人はすべて違う目的を持っています。そのため、本講座は、何か特定の目的に対する答えを提供するものではありません。しかし、「学び」はすべての目的に向かう手段になりえます。「学び」には人と人をつなげる力があります。そのため本講座を通して、改めて学びの楽しさを実感し、そこで得られた学びを自分の現場につなぐのは自分という意識で、オンラインコミュニティのなかで、仲間をつくり、対話を続けながら、自分の組織を振り返る際のものさしを手に入れてもらえたらと考えています。

丸山 剛(まるやま ごう)

株式会社クリックネット代表/立教大学社会デザイン研究所研究員/「みんなの学校 みんなの社会」主宰

愛知県出身。慶応義塾大学文学部卒業。株式会社クリックネット代表取締役。 ライターとして教育、キャリア分野を中心に、取材・執筆などを行う。 2016年4月より2年間、立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科に在籍し、インクルーシブ教育および共生社会をテーマに研究を行う。 木村泰子さんとの対話勉強会「みんなの学校 みんなの社会」を主宰。 『不登校ゼロ、モンスターペアレンツゼロの小学校が育てる 21世紀を生きる力』(木村泰子・出口汪共著、水王舎、2016年)、『「みんなの学校」から「みんなの社会」へ』(尾木直樹、木村泰子、岩波書店、2019年)の企画・構成を担当。

お問い合せ先
株式会社クリックネット 
03-6226-3900(担当:丸山)

https://www.clicknet.jp